見えないモノへの感謝

 

稲岡亜里子さん…私が「Unnecessary Necessities」を作る過程でかなりの影響を受けた人。写真で何か表現したい、作品を作りたいと思ったきっかけとなった写真家。

http://aarriikkoo.com/top.html

ちょうど、荒井先生のワークショップを知ったころでもあった。

その、稲岡さんの写真展がなんと近所で開催されていると知り…今夜1人で呑んだくれている最中ではあったものの、驚きと嬉しさのあまり居酒屋を飛び出て酔ったままbook obscuraへ向かった。


https://bookobscura.com/

 

とても落ち着く綺麗な空間に、デンマーク「クリスチャニア」の人々を5年に渡り撮った稲岡さんの写真150点から選んだ品々が並んでいた。
撮り手の目線を感じつつ、まるでそこの住人がとらえたかのような違和感のなさ、優しさに包まれる展示。自分が何故稲岡さんの作品に惹かれたのか、展示をみてさらに分かってきた。何より、店主の、稲岡さんに対する理解と、作品への敬意に感動。
閉店5分前に駆け込んだにもかかわらず…閉店後2時間も話し込んでしまった。
驚くことにこの店、稲岡さんの写真展をしたくて開いたとか。店を営むご夫婦は稲岡さんを良く知るお二人。
嗚呼こんな身近に彼女の存在を感じるとは…と、たかぶってしまった。見えないものに感謝してしまった。

それから、店主の奧さんはとても写真集マニアというか…とにかく詳しくて。色々教えてもらった。店では私物の写真集コレクションを売っていて…せっかくだからとその場で一目惚れしたスティーブ・マッカリーの写真集を買ったら、ちょっと寂しそうな顔をされたので、今後お店に行くときはこの写真集を持参して奧さんに都度解説してもらおうと思う。

嗚呼なんだか語りきれない。
こんなに頭が混乱している毎日なのに、一瞬の休息を感じたから。自分の衝動を許してもらえたあの場所に、感謝。

ダメ人間だけれど、それでもいい気がした。
いや、良くないんだけど、それでも、嬉しかった。

ううん、まとまらない…もっと上手く綴りたいけど。とりあえず。

写真展を見るって、作品について聞くって、いいなぁ。

                                                                                       小宮